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GAMEgene(ゲーム・ジーン)Vol.1 「ゲームサイドの遺伝子を受け継ぐこだわりの1冊」

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2015年10月に休刊となった『GAMESIDE』シリーズ

マイクロマガジン社が発行していた『GAMESIDE(ゲームサイド)』。もともとは『ユーズドゲームズ』という1996年に産声をあげた中古ゲームの専門誌に端を発する冊子です。

本誌は2010年に休刊、その後はジャンルに特化した専門誌として『シューティングゲームサイド』『ロールプレイングゲームサイド』などが発行されていました。

しかしそのシリーズも2015年10月に休刊。けっこうな割合で購入していた自分はそのことを知ったとき、とても残念に思ったものです。

 

しかしこの度、ゲームサイドを手掛けていた編集者やライターが再集結し、新しい雑誌を発刊しました。それがこの…

 

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『GAMEgene(ゲーム・ジーン)』

です。geneとは遺伝子のこと。メタルギアソリッド1のテーマとして意味を知っている人も多いはず。

さてこのゲームジーン、さっそく購入して読んだわけですが…もうゲームサイドの遺伝子をどっぷり色濃く受け継いでいます。それは目玉特集からして感じることができました。

 

全体の半分以上を占める『RAYシリーズ』特集

 

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巻頭特集は『レイフォース・レイストーム・レイクライシス』を特集した『RAYの軌跡』。

 

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シューティングゲーム『シューティングゲームサイド』のVol.13で予定されていた企画でしたが休刊によりお蔵入りに。それを根本から練りなおして作りなおしたそうです。

この企画、何がすごいかってまずその圧倒的なページ数! どのくらいのボリュームかと言うとページ数が…

 

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84ページ。

特盛りとかメガ盛りとか、そういったレベルを超越するページ数です(152ページのうち半分以上がレイシリーズの特集)。これだけで圧倒されるのですが、加えて中身が濃い!

 

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開発者インタビューは超ロングの名にふさわしい長さ。そして開発者でしかわからない逸話がポンポン飛び出してきます。

実はおしょ~、レイシリーズを遊んだことがありません。しかしそんな自分でさえ夢中になって読んでしまうぐらい興味深い内容のオンパレード。

開発者インタビューにもいろいろあると思いますが、本書のこれはまごうことなき良質コンテンツ。自分でも何度も読みたくなるぐらいなので、レイシリーズを遊んでいた人は嬉しさのあまり卒倒するんじゃないでしょうか。

 

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開発者だけでなく、同じタイトー社内からみたレイシリーズの記事も良かったです。客観的な視点でのものさしというか、より凄さが伝わってきます。

この特集を読み終わったとき、レイシリーズがメチャメチャ遊びたくなりました。

 

その他もレトロゲーム好きにはたまらない内容が満載

レイシリーズの特集だけで美味しいご飯をお腹いっぱい食べさせてもらった感があるのですが、それ以外も個人的にぶっ刺さる内容が満載でした。

 

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▲生きてる間に一度は行ってみたい愛知県にある『天野ゲーム博物館』。その成り立ちから具体的なエピソードまで、館長の天野欽史さんご自身で語っています。こういった場所って、文化として貴重だし本当に長く続いて欲しいです。

 

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▲名作推理アドベンチャー『EVE burst error』のリメイク作品。複数キャラの視点で物語が展開するザッピングシステムの先駆け的存在でした。声優陣も豪華なんですよね。

 

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▲PCゲームの『BURAI』。当時超大作として特集されてましたね。聖闘士星矢などを手がけた名アニメーターの故・荒木伸吾さんのキャラデザが魅力的! ステータス表示が独特かつ視覚的にわかりやすくて好きでした。

 

もうこんな特集は普通のゲーム誌ではまずできないでしょう。それだけにこういった昔のゲームについてしっかりまとめて画像付きで読めるのは素晴らしいです。

『GAMEgene』はVol.1ということで今後の続刊も予定されているとのこと。圧倒的に内容が濃く、作り手の熱意があります。個人的にも買い続けたいですし、休刊せずにずっと続くことを願っています!

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1976年、東京都福生市生まれ。幼少時からゲームに親しみ共に過ごす。プログラマ、ゲームシナリオライター見習いなどを数々の職業を経て現在、東京都にあるゲーム専門店PAOで販促企画を担当。ゲームの面白さをもっと世の中に伝えるべく、ブログ『激コアゲームライフ』を運営中。

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