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幻想水滸伝[PS]。PS1で最初に買った想い出のRPG。コナミの本気が感じられる1本でした。

更新日:

実家に大切にしまってあった1本

実家に帰ったとき、ゲームソフトの棚を見てたらこれが。懐かしくなって持って来ちゃいました。

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幻想水滸伝(コナミ 1995年)

1995年発売だから、もう19年前(2014年現在で)なんですね。

そんなに昔のイメージが無いんですが、PS4が出ているぐらいなのでかなり時間が経ってたんですね。でも、おしょ~的には忘れられない1本です。

■PS発のサードパーティ製本格RPG

PS1が出たばかりの時期はなかなかソフトが増えなかったんですが、それでもポツポツと新しいタイトルが発売してきました。

その中で、サードパーティ製としては初となる本格RPGとして売り出されたのが本作です。

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▲すごく綺麗なピクチャーレーベル。最初みたとき感動しました。廉価版ではピクチャーではないのでそれも含めて特別館がありました。

まず、タイトルのインパクト。

幻想+水滸伝、ということで水滸伝を知っていた自分としては
「ファンタジーと水滸伝? どんなストーリーなんだろう」
ってすごく興味が出たのを覚えています。

もともとの水滸伝は108人の好漢が梁山泊に集まり、悪い官僚とかを倒す物語です。中国四大奇書にも数えられています。それにコナミがファンタジー世界の味付けを施したんですが、それがかなり素晴らしいものでした。

■個性的な108人の仲間

当時のファンタジーRPGでは仲間はせいぜい10人程度。

しかし本作は原作の水滸伝とおなじく108人(!)の仲間が存在します。これは当時としては画期的というか、ホントに108人出てくるのかよ!って思いました。

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でも1人1人しっかりイラストがついていて設定や出会いのイベントも存在。これは作り手の気合いがないとできないですよね。

しかも、6人パーティで仲間を自由に入れ替えられるため、お気に入りのキャラがプレイヤーごとに違っていてその点も周りのみんなと話したりして盛り上がった記憶があります。

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▲頼りになる戦士、ビクトール。年齢を見るとなかなかリアリティがありますね。シリーズでも存在感のあるキャラです。

■涙腺を刺激する数々のイベント

幻水と言えばおしょ~的に悲しいイベントが印象的です。

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今でも語り継がれるのはグレミオのイベント。能力的には優れていないキャラでしたが、すごく喪失感があってショックでしたね。

また、108星を集めたあとに●●●えるのもニクい演出でした。コナミわかってるなと。

主人公に強力な魔法の紋章(ソウルイーター)を託して息絶える仲間のテッドとか、20年近く前に遊んだゲームなのにすごい覚えてて。

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画面に表示されるキャラは小さく、メッセージウィンドウとキャラの動きで表現しているだけなのに妙に心を打ちました。キャラの造型、イベント展開などシナリオはとてもしっかりしていてコナミの本気を感じた部分ですね。

■しっかり形作られた世界観

この幻想水滸伝はその後長きにわたって続く人気シリーズとなりました。その要因はシナリオなどの他に世界観がしっかり作られていたことも理由です。

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“紋章”と呼ばれる魔法を使う仕組みがあるんですが、『27の真の紋章』という設定はとてもワクワクするものでした。

実際、ゲーム中にも真の紋章がいくつか出てきてその強大な存在をアピールしていました。そうなると「他の真の紋章はどうなってるんだろう?」ってドンドン興味が湧いてきたんですね。

事実、シリーズが続くにしたがって真の紋章がどんどん出てきました。そのたびにおおー!と思ったものです。

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上のキャラはユーバーという敵キャラ。幻想水滸伝を企画した村山さんは「ユーバーの正体は幻想水滸伝ファイナルぐらいにならないと明らかにされないでしょう」と語っていたのをみて、これまたワクワクしてました。

世界観の設定がしっかりしていたためその後のシリーズの展開もしやすく、人気につながったのだと思います。

■軽快で豊富な戦闘システム

戦闘は6人パーティで行うシステムでものすごく軽くて速い!

1人1人ごとに攻撃するのではなくコマンドを設定し終わったら
ほぼ同時にみんなが行動し始めるので戦闘のストレスがほぼ皆無。これぞ次世代機!という感じはあまりしなかったですが
この速さはクセになりました(*´∀`)

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また、通常戦闘以外にも
・局地戦
・戦争
・一騎打ち
など、さまざまな闘いがあり、ユーザーを飽きさせない工夫がほどこされていました。

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▲局地戦。仲間の組み合わせでユニットのステータスが
変化するのでその組み合わせを考えるのも楽しかったです。

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▲魔法や弓矢を駆使する戦争場面。仲間の魔法なども使えたりして大味でしたが壮大な感じがありました。

国という大きな部隊の中で繰り広げられる物語とこれらの戦闘システムはとても良くかみ合っていましたね。

■続編に期待できないのが残念

今は村山さんがコナミを退社して久しく、コナミ自体も家庭用ゲーム機よりフィットネスなど別事業へ注力しているため、幻想水滸伝のナンバリングはおそらく作られることはないでしょう。

別シリーズでティアクライスなどはありますが、個人的にはこの世界観の幻想水滸伝が遊びたいんですよね。

何より、本作で不老の力を得た主人公(通称:坊っちゃん)のその後とか知りたいですし…。

 

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▲説明書はなんと79ページにも及びます。今では考えられないですが、巻末のマンガなどここにも気合いとユーザーを楽しませようという気持ちが表れています。

何かの間違いでまた幻想水滸伝の正伝シリーズを再開してくれないかなぁ…。そう願わずにはいられませんね。

※PSPで幻想水滸伝1・2という2本セットになったものが発売されています。1とストーリー的にもかなり強くつながっているので初めに遊ぶ場合は1・2セットで遊ぶことをオススメします(*´∀`)

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1976年、東京都福生市生まれ。幼少時からゲームに親しみ共に過ごす。プログラマ、ゲームシナリオライター見習いなどを数々の職業を経て現在、東京都にあるゲーム専門店PAOで販促企画を担当。ゲームの面白さをもっと世の中に伝えるべく、ブログ『激コアゲームライフ』を運営中。

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